2005年3月18日
HB-101 で梅の「萎縮病」を克服!!
私の祖父母も両親も梅作りに従事してきました。
梅林は三町半位の面積になり、家族4人で梅の栽培経営をしています。
毎年11月頃から梅の花の咲く頃までは剪定をします。木の枝などの一部を切り取って、花や実が良く付く様にするわけです。
1月末から3月中旬頃までは、梅の花が開いて美しく咲き誇ります。
3月中旬から5月中旬にかけて、病気や害虫に侵されないように毎年毎年農薬を散布していました。
潰葉病や黒星病が実をダメにしたり、油虫や刺虫が葉や果実に付きますと、大きな被害を受けます。
そのため、この期間は例年10日に1回は必ず農薬を散布していました。
梅の収穫期は、5月下旬から7月中旬です。
この頃は人手も多く要る様になります。出荷は南部農協を通じて、大阪や東京を初め、全国や、海外へも出しています。
この地方は、梅の大産地ですが、近年原因不明の梅の病気「萎縮病」が広範囲に広がり、大被害が続いています。
大気汚染や農薬が原因とも言われていますが、被害は広がる一方です。「萎縮病」にかかると、梅の木が枯れてしまうのです。
私の梅園の半分近くが、今春は「萎縮病」にかかり、梅木が弱り、梅の実もしなびて充実することが全く無く、生梅でありながら、いわゆる干からびた状態のまま樹に垂れ下がっているという状態でありました。
これは大変だということで対策に苦慮していたところ、稗田盛一さんから、HB-101 の事を教えて戴いた訳です。
「萎縮病」になった、梅林一町五反の領域に、広域散布と集中土壌灌注の両方を行いました。
そのために、HB-101 の 5リットルケースを何回も使用しています。
3月25日から、10日おきに五千倍液を葉が出るまでに一反当たり300リットル、葉が出てからは一反当たり500リットル散布し続けています。
5月10日からは、衰弱した梅の木350本ぐらいに HB-101 の二千倍液を梅木1本当たり200リットルから300リットルの土壌潅注を1~2回行い、根に十分に行き渡るように滲み込ませました。
不思議なことに、しばらくすると枯れかかっていた樹から新鮮な力強い芽が出始め、しおれていた葉が勢いを取り戻し、ピンと張って来ました。
さらに皺々でしなびていた梅の実が驚くなかれ、充実して大きくなっているではありませんか。
5月10日の時点で干からびた状態であった梅の実が、わずか1ヵ月あまりで、こんなに良くなるとはまるで奇蹟のようです。
もし梅木が枯れてしまったりしたら大変な損失です。
これまでの投資が無駄になるだけでなく、新しい梅木を育てるのに10年間辛抱しなければなりません。
収穫されたケースに入った梅の実をみると、一ヵ月あまり前に小さく皺々だったものと同じものとは考えられないほど、色も良く、艶も有り、形もきれいで大きく、粒がそろっています。