2005年3月8日
HB-101で美しい胡蝶蘭をつくる。
徳島県は昔から蘭の産地で、
胡蝶蘭、シンビジウム、オンシジウムなどを沢山栽培しています。
胡蝶蘭の栽培を専業とする「ハイグレード農園・徳島佐那河内農場」がこの大川原山の麓に設営されて今年で11年目になります。
農園の広さは1100坪あり、温室ハウスは連棟で19棟あります。
胡蝶蘭は種から花が咲くまでに生長するには、約2年から2年半かかってゆっくり生育する優雅な植物です。
ニュージーランド産の水苔を胡蝶蘭の根に巻いて、最初はグリーンポットに入れて栽培し、段々大きくなる毎に、2.5寸、3寸、3.5寸と大きなポットに植え替えて育てます。
肥料は、ハイポネックスやOKF1といった総合肥料を使っています。
温室ハウスの中の暖房は重油を燃料として用い、室内温度は25~6度で、花芽処理の時は18度と低く保つことにしています。
夏場は反対に山の涼しい所へ運びます。
胡蝶蘭の葉は長楕円形の緑色、約30センチの花軸が垂れ下がり花を円錐花序につけていますが、当農園の花の色は白とピンクの2種類です。
当農園の親会社は(株)ヤナセで、全国のヤナセ店にお客様からご注文頂き、それを大阪支店にある当農園本部がまとめて毎日FAXで当農園へ発送先を連絡してきます。
毎日、朝夕2回、宅急便にて発送先へ出荷しています。
胡蝶蘭が大きく生長すると大きさに応じて、幅7寸、8寸、1尺といった大きな鉢に移し替え、和紙に巻いてダンボール箱につめて固定化して出荷します。
中元、歳暮の時期には1度に100箱位の割合で出荷します。
HB-101は10年前から当農園で使われています。(私の来る以前より)
HB-101は10日に1回位の割合で千倍液を散布しています。
HB-101を使ってからは、第一に何と言っても、HB-101で胡蝶蘭の葉色が良く、肉厚で色鮮やかな花になり、開花時期も長く、生育が大好調になりました。
第二にダニが減少して、その被害が少なくなったことです。
第三は従来、1週間に1回殺菌剤による消毒を行っていたのが、
現在は3週間に1回の消毒で済むようになり、消毒の回数が減った為、その労力を他の仕事に向ける余裕が出来たことです。
第四の効力としては、四季の変わり目に悩まされていた病気、軟腐病(ベット病)や、1年中度々おかされていた褐斑細菌病が少なくなったことが挙げられます。